未来の科学者訪問セミナー

11月17日(木)午後、中学3年生対象に、「未来の科学者訪問セミナー」が実施されました。このセミナーは、県内の学校に科学の研究者を派遣する山梨県県民生活部が主催となって行われる企画で、本校で講師を務めてくださったのは、山梨大学の生命環境学部生命工学科の若山照彦教授でした。この、またとない機会を本校では中学3年生の第2回生徒対象進路講演会の位置づけで実施しました。
若山教授は、尿に含まれていた細胞からクローンマウスの作出に成功して絶滅危惧種の保護に可能性を見出したり、JAXAと協力して世界初の「宇宙マウス」を誕生させたりと、生命工学の分野で世界の最先端を歩まれている先生です。生徒たちも講演前から大変楽しみにしていました。
ご講演では、マイクロマニュピレイターを操作して見られる実験映像や、クローン技術の仕組み、その難しさなどを大変詳しく教えてくださいました。生徒からも「クローン同士で交配するとどうなるのですか?」、「同じ卵子に二つの精子の核を入れるとどうなりますか?」など具体的な質問が活発に寄せられました。
一時間の講演時間が実に短く感じられるほど、講演内容も具体的でわかりやすく、若山教授は、科学の最先端の姿を教えてくださいました。
その後の感想文では生徒たちは用紙に収まり切れないほどたくさんの感想を書きました。「失敗してしまったデータも大事な科学のデータになることがわかりました」「マイクロマニュピレイターで日本オオカミが復活してほしいと思った」など、興奮が伝わってくるものでした。


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