本年も「美デ科創作集」を皆様にお届けすることができましたことを、生徒・職員一同とともに喜びたいと思います。 この美デ科創作集は、毎年恒例の「駿台甲府高校美術デザイン科展」に出品した作品を収録したものです。今年度は、12月24日、25日と1月2日から5日の6日間で開催することが出来ました。昨年度を上回る950名ほどの来場者を集めることが出来ました。年末年始のお忙しい中、多数の皆様にご来場いただき、厚く御礼申し上げます。 さて、本校美術デザイン科は、作品の制作に対し高い意欲を持つ生徒たちが集まっています。ただし、入学当初は創作活動の前提になる、基礎的な技術がきわめて未熟な生徒達も在籍しています。その生徒たちは、本校独自のカリキュラムにより、多くの時間を実技中心の美術系の授業に取り組み、3名の美術科教員の良質かつ手厚い指導を提供されます。この環境に浸っていることで、作品制作の時間と質が確保され、才能が徐々に開花していくのです。生徒一人一人にとって、集中して取り組むことがいかに効果のある習得方法か、毎年実感させられています。生徒全員の3年間すべての作品を掲載することが出来れば嬉しいのですが、紙面の関係上、叶わないことが大変残念です。本校1年間の軌跡としてページをめくって頂けたら幸いです。 駿台甲府高校美術デザイン科は、日本でも数少ない美術系の専門学科です。美術コースを設ける学校は多くありますが、専門学科としての存在は希少価値です。私たちは、この学科をこれからもしっかりと育み、守っていきたいと考えております。この冊子を発刊する目的は、生徒たちの成果を、記録として残すという意味があります。記憶は消えていきますが、記録はいつまでも残るものです。さらには、絵画やイラスト・デザインなどに興味を持つ児童・生徒達に、本校美術デザイン科を少しでも知ってもらう作品集としての役割も果たすことが出来たら幸いです。 今後とも、駿台甲府美術デザイン科に熱い視線を向けていただきたくお願いいたします。 2017年3月3日校長 八 田 政 久Creative collection of Sundai kofu high school fine-arts and design course.ʻ16美デ科創作集の発刊に寄せて
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