生徒のみなさんへ ~数学科より~

駿中生のみなさん、入学・進級おめでとうございます。新しい年度にあたり、数学科から、自宅で取り組んでほしい学習について、学年ごとにアドバイスをします。

 

1年生

計算して答えを出すことが中心だった『算数』から、答えに至るまでのプロセス(過程)を大事にする『数学』へ。中学1年生から『数学』になり、いちばん変わっていくことがこの部分です。このことを意識して課題に取り組んでください。1年生がまず学ぶ内容は「正負の数」です。新しいものを学ぶときには常に壁があります。「負の数」も最初は慣れないかもしれませんが、学習を進めるにつれて必要不可欠なものであることがわかると思います。よく考えてたくさん問題を解いてください。

 

2年生

2年生のみなさんに課題として取り組んでもらう単元は「1次関数」です。「1次関数」は1年生で勉強した「比例」と同じで、関数の分野です。もし予習に不安がある人は先に「比例」の復習をしておくとよいです。完成ノートで「量」を確保し、H教材で「質」を確保して、1次関数の基礎固めをする意識をもつとよいと思います。

 

3年生

3年生のみなさんに課題として取り組んでもらう単元は「円」です。「円」は非常に対称性に富む図形です。したがって、円には様々な性質がありますので、証明を理解した上で問題を解くときに用いるなどして、概念をじっくりと習得してください。駿台サテネット21の動画なども参考にして、予習を進めて課題に積極的に取り組んでください。

 

全学年共通

数学の学習をするときには、必ずノートと計算用紙を別々に用意しましょう。ノートには、計算式だけでなく、適切な日本語を補って解答を記述してください。数学の解答というのは、極端に言えば、『数学がわからない人が読んでも意味がわかるもの』です。解答として目指すものは、教科書の例題の解答や、問題集の解答です。計算用紙は筆算などの細かい計算やメモ書きに使ってください。

数学で本当に大切なのは、定理や公式の「意味」を考え、その背後に潜む本質を理解することです。数学はこのような体験をとおして、ものごとを深く考えることの喜びや楽しさを教えてくれます。上記のように論理的な思考や表現を心掛けながら、斬新な発想がひらめく瞬間を大切にしてください。数学は、創造性に富み、驚きや感動にみちた営みです。


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