山本晴美さん 歌語り

2月3日(金)、第1ターム終了時の修学旅行を3月に控えた本校2年生とその保護者を対象に、平和学習の一環として山本晴美コンサート”歌語り”「広島~すずめ」が行われました。
山本さんは県内在住で、NPO法人「みのぶジュニアコーラス」代表、音楽教室主催、リトミック講師、生き生き教育推進事業の音楽講師、山梨文化学習協会評議員など、多岐に活躍される中、2015年にはニューヨークで「核兵器不拡散再検討会議」にもユーコープ代表の一員として参加されるなど、国内外で熱心に活動されている方です。「歌語り」は県内外で公演され、フランスなどの海外でもコンサートが開かれています。駿中では、これまで10年にわたって「歌語り」をしてくださっています。
「歌語り」は時に画像や効果音などもまぜながら、山本さんがキーボード一つで語り、歌います。今年は「広島~すずめ」という曲を聴かせてくださいました。ヒロシマに落ちた原爆のため家族を殺され、自身が被爆孤児として大変なつらさを味わった「タカオさん」の人生を歌語りしてくださいました。一人の人生に絞って語られる分、生徒にも思いが強く実感として伝わりました。一人ひとりがさまざまな感想を抱きました。
「私たちが行く広島には戦争の恐ろしさや醜さが詰まっていると感じた。戦争というものは大人たちが勝手に始めて、子どもたちにも大きな被害を加えてしまうものだ。両親がいくなった孤児は生きていくのがものすごく大変だと思う。」
「知る人が数少なくなってきた今だからこそ、若者に伝えるべきだと私は思います。そんなことを考えると修学旅行で行く原爆ドームは人の命と思いがやどってかろうじて立っているんだと感じました。」(上記2つは生徒の感想の一部です)

修学旅行を1ヶ月後に控え、私たちが被爆地「ヒロシマ」で何を見て、何を感じなければならないのか、そして、私たちが次の世代に何を残していかなければならないのか、今自分ができることは何なのかを、再確認をすることができました。来場者全員でいのちと平和を深く考える有意義な時間になりました。

 


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