10/29(木)、コラニー文化ホールにて、駿台甲府高校（普通科・美術デザイン科）・中学校合同で文化講演会を行いました。講師に本校8期生で、現在は農業生産法人株式会社サラダボウル代表取締役の田中進氏を迎え、「想いがカタチを創る」という演題で講演をしていただきました。

田中さんは、大学卒業後に10年間金融関係の仕事をされたのちに山梨に戻り、何もない手探りの状態から農業をはじめ、次第に「農業の新しいカタチを創りたい」と考えるようになり「サラダボウル」を設立します。そして、農業に科学技術を取り込み、農作物の生育管理やコスト管理の徹底、マーケティングの知識の活用など、農業がこれまで他の産業に遅れをとっていた分野にイノベーションを起こします。田中さんのお話の中では、農業は「ひと」をつくり「しごと」をつくり「ちいき」をつくるという言葉が強く印象に残りました。

与えられた条件の中でも、熱意と創意工夫によって、思い描く風景が白いキャンバスに描かれていく、という田中さんの力強い意志が生徒一人ひとりの心にも響いたのではないでしょうか。