駿台予備学校で本校教員による古文指導法講演会が実施されました。

3月11日(月)、御茶ノ水の駿台予備学校8号館で、高校教員を対象とした教科指導法の講演会が行われました(駿台文庫主催)。講師は本校国語科教諭の上原雅志先生です。昨年出版された「和歌で身につく古典文法」(駿台文庫)を教材とする、和歌を使った文法指導に関する約90分間の講演でした。関東地方の高校の先生方へのお知らせに対し、定員を上回る多数の参加希望が寄せられ、締め切り前に申込みが打ち切られる盛況ぶりでした。当日、会場(117席)は満席となり、古文読解の指導に寄せる、現場の先生方の強い関心が窺えました。高校生が必ず学ぶ古典文法を、実際の読解にどう役立てるか、というテーマの講演でしたが、センター試験を始め、入試における和歌の高い出題傾向が続く中、高校生の多くが和歌を苦手とする現状とその理由について、詳細な分析が行われました。教科指導に関する専門的な内容でしたが、駿高での授業・定期試験での実践例に加え、生徒の名訳・迷解釈の紹介を交えての、笑いの絶えない講演となりました。講演後のアンケートも好評で、和歌を使った読解指導に、大きな可能性を予感させる結果となりました。参加した先生方の中には本校の卒業生もいて、在学中、上原先生の授業で聞いた、和歌や源氏物語の楽しい解説の思い出が蘇ってきたそうです。


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