みんなで話そう―看護の出前授業

7月21日(木)14:00~16:00、本校の高3の医系セミナー生を対象に、山梨県看護協会主催の「みんなで話そう―看護の出前授業」が実施されました。講師は山梨中央病院のICU副師長を務める内田美樹さんでした。チーム医療について語っていただいた後、内田さんが「いのちとどのように向き合っているか」を自分自身の経験や体験から伝えていただきました。その後のグループワークのテーマは「もし、あなたが余命一週間とわかったらどうしますか?」というものでした。重いテーマであっただけに難しいディスカッションとなりました。グループ発表の後、内田さんから医療従事者としての魅力ややりがいを伝えていただきました。そして最後に県立中央病院で医療スタッフとして働いている駿台甲府高校のOB・OGからビデオレターが届けられました。いろいろ考えさせられ、そして最後に勇気づけられた半日となりました。

生徒の感想を少しだけ紹介します。

「40代の男性のお話のとき、私なら絶対に手術をしてどんな体の状態になっても生きたいと思っていたが、その男性の『今の充実している生活を失いたくない。例え他の人より短い命でもいい』ということで手術を受けなかったということを聞いて、長く生きることが全てではないと思った。人にはその人なりの考え・価値観があって、周りの人がどんなに助けたいと思ってもそれを強要してはいけないなと思った。」(高3女子)

「『最後に一服させてほしい』という望みを叶えて亡くなった患者さんの話に触れて、果たして自分はその望みを叶えられただろうかと自分の心に迷いが生じた。『人は永遠に生きることはできないのだから、どのように悔いなく生きてもらえるかを考えなければいけないんです。』という内田さんの言葉を聞いて、自分が悔いなく決断し、患者さんの話を聴いた上で覚悟を決める、そういった精神的なタフさを持っていなければ…と痛感した。(高3男子)

 


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