【2年生】ヒューマニティーズフィールド特別講義

11月5日(土)、CF(コース・フィールド)ヒューマニティーズフィールドでは、学習プログラムの一環として、国文学研究資料館館長である渡部泰明先生をお招きして講演会を開催しました。講演のテーマは「和歌と遊ぼう」です。講演会は、和歌というものが昔の人たちにとって、どのようなものであったのかということから始まりました。先生のお話によると、古来「和歌」は「遊び」であったそうです。最初このお話を聞いた生徒たちは「本当に?」という表情でしたが、渡部先生の「ゲーム感覚だからこそ、和歌という文化は続いてきたんですね。」という言葉には一同納得していました。その後は、和歌の並べ替えクイズや、3つの和歌の中に共通する3文字の言葉当てクイズをグループごとに楽しみました。答えの分かったチームから手を挙げると、渡部先生自ら生徒たちの近くに来てくださり、答えをチェック。「正解」をもらえたグループは嬉しそうにしていました。さらにその後は、和歌の中の語句をその和歌にあった言葉で訳すことに挑戦したり、小野小町と遍昭の間でかわされた和歌のやりとりを訳したりと様々な活動を行いました。また、講演会の中では、先生のお勤めの国文学研究資料館の紹介をしていただくという場面もありました。国文学研究資料館のデータベースにアクセスすると、貴重な古典の資料の実物が1ページ、1ページ写真で見られるということに生徒たちはとても驚いていました。

講演会に参加した生徒からは「和歌の解釈を辞書の言葉通りの無機質なものではなく、現代の感覚に寄せて訳すのがとても面白かった。」「和歌というものは楽しくやっていいものなんだと知った。」「和歌を作ってみたくなった」と、和歌に親しみを感じられるようになったという感想が多数寄せられました。中には「先生のお人柄がとても素敵で、お話の内容がすっと入った。」という感想を持つ生徒もいて、知的で穏やかな時間が流れるとてもよい講演会となりました。

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